※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。
こんにちは Yodiです。
日本国内でよりF1の魅力をより広げたくブログ活動をしております!
F1はすごくお金がかかりそうなイメージだけど、どうやってお金を生み出してるのかな・・・? 利益出てるのかな?
そうだね。F1チームはどこにお金を使い、どこからそのお金を調達しているのか分からない事が多いよね。
F1チームの運営を行うには、お金はとても重要です。
今回の記事では、F1チームがどのようにして利益を出してチーム運営を行っているのかを紹介するよ!
【前提】F1全体で利益を出している
チームに焦点を当てる前に、F1業界全体のお金の話についてご紹介をします。
下記に2023年度のビジネス状況を記載するよ!
F12023年度のデータから、F1全体で成長しているのがお分かりいただけるかと思います。
年々、売上高や収益も右肩上がりとなっており、今後も成長していくことが期待できます。
F1産業全体の成長が、後ほど紹介する各チームのお金の話にも大きく影響してくるから把握しておこう!
【前提】コストと収益について
「コスト」と「収益」の意味についてはお分かりでしょうか?
本記事の非常に重要なキーワードになるため、それぞれの違いと意味について紹介します!
【コスト】F1チームにとってのコストとは?
F1チームを運営するに当たり、発生するコストは大きく4種類のカテゴリーに分けることができます。
1つずつ解説いたします。
研究開発(R&D)
一番早い車をドライバーへ提供することで、チャンピオンになる可能性が飛躍的に高まります。
そのため、F1チームは常に1番を目指そうと、日々しのぎを削り研究開発を行っております。
主に、研究開発では、車をより早くするためのパーツや車体のテストなどを行っております。
- 空力テスト
- トラックテスト
給料
F1チームには、ドライバーだけではなくチーム運営を円滑に行うためのスタッフなども数多く在籍しております。
ドライバーと在籍スタッフへの給料の支払いもトータルコストの多くの割合を占めております。
F1ドライバーの中でも、高額年俸と言われている、「Lewis Hamilton」は
5,500万ドル(約80億円) ※推定
とも言われております。
F1ドライバーは間違いなく世界で最も高給取りのアスリートに属します。
チームスタッフの種類と役割については、こちらの記事で紹介をしております。
製造
製造では、車体を構成する各パーツ等の製造やエンジン調達を行います。
F1において、研究開発と同じくらい重要なコストとなります。
研究開発でどれだけ良いパーツを開発できたとしても、それを実際にパーツとして製造できるかどうかは別の話となります。
パーツを製造できるかどうかは、各チーム(ファクトリ)の技術レベルにより異なるため、技術レベルの向上にも取り組んでいます。
また、エンジン供給を行っている(ワーク・スチーム)ではないプライベート・チームの場合、エンジン提供を受ける必要があります。
エンジン供給を受けるために支払うコストも製造費として含まれます。
運営
F1チームを運営するうえで欠かせない全般的な出費となります。
運営コストの種類は多岐にわたり、F1チームによっても内容や支出額も異なってきます。
Mercedes-AMG PETRONAS F1 Teamの2023年度コスト
2023年度 Mercedes-AMG PETRONAS F1 Teamのコスト(売上原価)は、約767億円との発表がありました。
※引用:https://www.blackbookmotorsport.com/news/mercedes-f1-team-financial-results-2023-profit/
※各チーム事情や為替レートなどにより、数字は異なる場合があります。
チームにより数字は違えど、実際のデータからもF1チームはかなりの金額をかけて運営を行っているのがお分かりかと思います。
【収益】F1チームにとっての収益とは?
F1チームを運営を行う上でとても大切でもある、「収益」に付いて紹介をします。
収益とは所定の会計期間で、資本金取引以外の企業の営業活動によって生じた資産増加のこと。
いわゆる「売上高」となります。
F1チームの収益は主に5種類のカテゴリーに分けることができます。
FOMからの分配金
FOMとは「Formula 1 Management」の略で、F1の主要な運営会社となります。
FOMはF1の運営、放送、そしてプロモーションを担当しています。
各チームは「コンコルド協定」からFOMからの分配金を受け取ることができ、チーム運営を行う上で重要な収益となります。
FOMから各F1チームへの分配金は主に4種類+ボーナスとなっております。
C1 | C2 | C3(CCB) | C4(LST) | |
---|---|---|---|---|
Redbull | 53億円/$36m | 90億円/$61m | 52億円/$35m | |
Mercedes | 53億円/$36m | 77億円/$52m | 52億円/$35m | |
Ferrari | 53億円/$36m | 61億円/$41m | 52億円/$35m | 101億円/$68m |
Mclaren | 53億円/$36m | 53億円/$36m | 52億円/$35m | |
Aston Martin | 53億円/$36m | 49億円/$33m | ||
Alpine | 53億円/$36m | 46億円/$31m | ||
Williams | 53億円/$36m | 34億円/$23m | ||
AlphaTauri | 53億円/$36m | 28億円/$19m | ||
Alfa Romeo | 53億円/$36m | 23億円/$16m | ||
Haas | 53億円/$36m | 19億円/$13m |
C1(コラム1)
コラム1は、F1過去3年中2回の順位に基づき、参加資格のある全チームへ均等に3600万ドルが分配される。
C2(コラム2)
コラム2は、2023年度のコンストラクターズランキング1位から10位までのチームに支払われ、順位により受け取れる分配金のパーセンテージが変わります。
C3(コラム3)〜コンストラクターズ・チャンピオンシップ・ボーナス (CCB)〜
コラム3は、コンストラクターズ・チャンピオンシップ・ボーナス (CCB) とも呼ばれます。過去にコンストラクターズチャンピオンを獲得しているチームに対してへの分配金となります。
フェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンの4チームにのみ与えられます。
C4(コラム4)~ロング・スタンディング・チーム(LST)~
コラム4は、F1への長期参戦という実績に対し、フェラーリのみが6800万ドルの分配金を受け取っております。
ボーナス/その他
2回のタイトルを獲得という当初の目標を達成したメルセデスや、現コンコルド協定に最初にサインしたレッドブル、伝統あるチームであるウィリアムズも、それぞれ独自の契約によるボーナスを受け取っています。
現在のコンコルド協定は2025年まで有効だよ!
2026年度以降の協定については、現在協議を進めているとの情報もあるよ
スポンサー契約
F1のスポンサー契約は、企業がF1チームやイベントに資金を提供し、その見返りに広告やブランド露出を得る収益となります。
スポンサー契約料は、チームの人気やパフォーマンスによって大きく異なります。
2024年にはフェラーリが約3億9483万ドルと最も多くのスポンサー収入を見込んでおります。
全体としてF1のスポンサーシップは年間5億ドル以上の収益をもたらしており、スポンサー契約は2,000万〜3,000万ドルの小規模なものから、ハイネケンのような3億3700万ドルの大型契約まで幅広くなっております。
チームウェア等の商品販売
F1において、チームウェアや関連商品を販売することは、チームにとって重要な収入源となります。
これにより、各チームはファンとの絆を深め、ブランド力を強化しつつ、ユニフォームやグッズの売り上げでチームの運営資金や選手のサポートに貢献することができます。
下記よりF1各チームの公式グッズはこちらから購入することができます。
エンジン提供料※
エンジン提供料は一部のチームに限ります。
F1には10チーム参戦しておりますが、全てのチームが独自でエンジンを開発しているわけではありません。
エンジン提供を行うチームを「ワークス・チーム」と呼び、エンジン提供を受けるチームを「プライベーター・チーム(非自動車メーカー系チーム)」と呼ばれます。
そのため、プライベーター・チームは代金を支払うことで、ワークス・チームからエンジン提供を受けることが可能となります。
ワークス・チームにとっては、エンジン提供料も大きな収益の一つとなっております。
ドライバーからの持参金
持参金とは、ドライバー個人のスポンサーや個人資産を通じてチームに資金を提供することを指します。
この資金は、ドライバーがシート(レース出場の機会)を得るための一助となり、特に資金面でのサポートが必要なチームにとって重要となります。
実際に、2020年 William Racingに参戦したNicholas Latifiは、約50億円もの資金をチームへ持参したとの情報もある。
情報引用元:GrandPrix247
しかし、2024年現在のF1では、「持参金」という考え方は薄れてきており、スポンサー費用や持参金などではなく、ドライバーとしてチームへ認めてもらえるかが非常に重要となっている。
Mercedes-AMG PETRONAS F1 Teamの2023年度収益
2023年度 Mercedes-AMG PETRONAS F1 Teamの収益は、約1,053億円との発表がありました。
※引用:https://www.blackbookmotorsport.com/news/mercedes-f1-team-financial-results-2023-profit/
※各チーム事情や為替レートなどにより、数字は異なる場合があります。
つまり、2023年度のMercedesチームの利益は
1,053億円(収益)-767億円(コスト)= 286億円(営業利益)
1チームでもかなり大きな単位のお金が動いていることがお分かりいただけるかと思います。
しかし、現在のF1にはコストキャップのルールがあります。
2024年度のコストキャップは約200億円となっております。
これにより、資金力の差がパフォーマンスに与える影響を減らし、チーム間の競争をより公平にするなどのメリットがあります。一方、トップチームや人気チームにとっては、大きな制約を受けることとなります。
コストキャップに「含まれる/含まれない」支出といったガイドラインもあるため、別記事にてルールや詳細について紹介します。
【まとめ】最後に
本記事では、F1チームがどのようにしてお金を稼ぎ、どのようにしてお金を使っているのかについて紹介しました。
F1チームのコストは以下の通り。
F1チームは巨額な資金を投じ、車体の開発からチーム運営までを行っております。
そうした巨額の資金を調達できるのも、F1業界ならではの仕組みと言えます。
F1チームの収益は以下の通り。
F1チームも他企業と同じよう利益を追求して活動を行っております。(公務員や非営利団体は異なります。
そうした活動を通じ、F1チームは試行錯誤を行いながら、ファンに対して最高の感動と体験といった価値提供を行っているのです。
これからも、日本のスポーツ市場において、モータースポーツ産業がより人気が出るよう、私なりに微力ですが今後もF1に関する情報や気になるテーマ・話題について発信をしていきたいと思いますので引き続きよろしくお願いします。
これからもF1に関する情報発信していくよ!
以上、Yodiでした!
コメント