【疑問】お金持ちじゃないとダメ?F1ドライバーになるためにはどれくらいのお金が必要?

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こんにちは Yodiです。

日本国内でよりF1の魅力を広げたくブログ活動をしております!

私の親戚とF1について話をしていると、

親戚A
親戚A

F1ドライバーは20人しかいないけど、どうすればF1ドライバーになれるのかな・・?
あと、どれくらいのお金が必要なのかな

やはり、モータースポーツの世界は野球やサッカーとは異なり、全員に身近なスポーツではありません。そのため、プロドライバーになるための入口や方法等もかなり未知数となっております。

そこで、本記事ではF1ドライバーになるために必要なお金の話や方法等を解説いたします。

モータスポーツに付いて興味がある方はもちろん、これからプロドライバーを目指す方々にも参考になるような内容となっておりますので、ぜひ一読いただけますと幸いです!

今回の記事でわかること

・F1ドライバーになるために必要な前提条件
・F1ドライバーになるための入口と道のり

【結論】どれだけ支払ったかは重要ではない

F1ドライバーになるために、どれだけのお金を支払ったかは重要ではありません。
なぜなら、F1ドライバーになるためには、特定の手順とステップを踏む必要があるためです。

お伝えしたいのは、F1の世界においては「どれだけお金を払ったか」よりも、「どれだけ実力を証明することができるか」が大切ということです。

では、どのように実力を証明するのか。
その回答としては、「スーパーライセンス(Super License)を取得するということです。

親戚A
親戚A

どうしたらスーパーライセンスを取得できるのかな。。

Yodi
Yodi

次章からはスーパーライセンスの取得方法について解説するよ!

スーパーライセンスって何?

スーパーライセンスとは、FIAが発行する最高グレードのライセンスとなります。

F1ドライバーになるためには、まずFIA(国際自動車連盟)が発行するスーパーライセンスが必要となり、取得するには一定の条件を満たす必要があります。

◆スーパーライセンス取得の4条件

①国際Aライセンスを所持していること
②自国内で有効な運転免許証を所持していること
③初回のF1参戦時に少なくとも18歳以上であること
④過去3年間でライセンスポイントを40ポイント以上獲得していること、または、過去2シーズンに加えて申請年の見込み獲得ポイントの合算が40ポイント以上であること。
引用:https://motorsports.jaf.or.jp/license/overview/super

また、スーパーライセンスの申請には、定められた費用が必要となり、基本額は日本円で約161万円です。※為替レートにより基本変動あり

2016年に③の「18歳以上であること」という条件が追加され厳格化されました。厳格化された背景には、現Oracle Red Bull Racingのエースドライバーである、Max Verstappen(マックス・フェルスタッペン)が関係しております。

補足

スーパーライセンスがなくとも、F1のフリープラクティスで走行することは可能です。
しかし、スーパーライセンスがないと、公式予選や公式レースでの走行はできません。
スーパーライセンスにもいくつかの種類に分かれているので、別記事で詳しく解説をいたします。

スーパーライセンスの取得方法

では、具体的にどうすればスーパーライセンスを取得することができるのでしょうか。

答えは、マイナーチャンピオンシップで一定のライセンスポイントを獲得することです。
下の表は、各チャンピオンシップカテゴリーでどれくらいのライセンスポイントが獲得できるのかを示した一覧表となります。

選手権Pos.1Pos.2Pos.3Pos.4Pos.5Pos.6Pos.7Pos.8Pos.9Pos.10
F24040403020108643
Indy Car40302010864321
F3302520151297532
NASCAR1512107532100
参考例

・FIA F2選手権で、年間チャンピオンシップ1〜3位 =「40ポイント」獲得
・インディカー・シリーズで、年間チャンピオンシップ1位 =「40ポイント」獲得
・NASCARカップ・シリーズで、年間チャンピオンシップ1位 =「15ポイント」獲得


上記以外にも、ボーナスポイントの付与などもあったりします。

F1のフリー走行限定ライセンスで出走し、100km以上を走破した場合はボーナスポイントとして1点が与えられる。1週末に1ポイント、最大3シーズンで10ポイントまで加算できる[6]

スーパーライセンスの取得条件④にも記載しました、過去3年間を通じて「40ポイント」を獲得する必要があり、ライセンスポイント40ポイントを獲得すれことができれば、晴れてスーパーライセンス取得することができます。

【重要】F1参戦への重要な分かれ道

Walking direction on asphalt.

「F1ドライバーになるために必要な資金」を把握するうえで、先ほど説明したポイントシステムを理解することは非常に重要となります。

なぜならば、選択するルート(道)よってはF1ドライバーになるために、より長い年月と多くの資金を要してしまう可能性があるためです。

例えば、上記ポイントシステムから、FIA F2選手権で年間1〜3位に入れば、F1になるための条件であるライセンスポイント40ポイントを獲得することができます。

反して、NASCAR カップ・シリーズ等のシリーズだと年間チャンピオンシップになったとしても、15ポイントのみの獲得となります。

2年連続NASCARで年間チャンピオンになったとしても、スーパーライセンス取得の条件をクリアすることができないのです。
※NASCARも世界最難関のカテゴリーの一つで年間チャンピオンになるのも難しいです。

つまり、F1ドライバーを目指すほとんどのドライバーは、特定のルート(キャリア)を選択し活躍していく必要があります。

F1ドライバーになるまでのルート

最短でF1ドライバーになりたい場合、主に下記4つのカテゴリーで参戦し、実力を証明する必要があります。

なぜならば、下記ルートが最短で、最も多くのポイントを獲得できるチャンスがあるためです。

F1ドライバーまでのルート
  • Step1

    カート

  • Step2
    Formula 4

  • Step3
    Formula 3

  • Step4
    Formula 2

各ステップごとにかかるトータル費用感を次章以降でご紹介をいたします。
※他ドライバー過去インタビューや記者等から収集した情報を参考に記載しております。そのため、記載している金額などは異な可能性がありますので、ご承知おきください。

カート

引用:https://images.app.goo.gl/wHfZ991NydJbQQPa8

カートは、「小さく、安く、誰でも乗れてレースができる」と思われている人がいるかも知れません。
しかし、実情は全くそんな事はなく、現代のカートは非常にお金がかかります。

F1ドライバーを目指している場合、コーチを雇ったり、250日/年サーキットで走ったりと何かとお金がかかります。例)①サーキット利用料 ②カート運送費 ③ガレージなどの保管費 ④ガソリン etc

カートにかかるトータル費用は、約8,000万円/年 もかかると言われております。
F1ドライバーになりたい場合、通常カートは複数年乗る事が多いです。
その場合のかかる費用は 約8,000万円 x 年数分 となります。

親戚A
親戚A

想像していたより、かなり費用がかかるんだね。。


カートで複数年経験を積み、ドライビングスキルを身につけることができたら、Formulaシリーズへのステップアップとなります。

F4 (Formula 4)

Formula シリーズは、国際自動車連盟(FIA)により定められている、若手ドライバーがモータースポーツのキャリアをスタートするエントリーレベルのカテゴリーとなります。各国で開催される地域シリーズであり、F1への道を目指す最初のステップともなります。

通常 F4→F3→F2 とステップアップするのですが、Formula シリーズからは、人によりステップアップするスピードが異なってきます。

フォーミューラシリーズにおいて、すでに十分な実力があったり、実力を証明することができた場合、タイミングや運にもよりますが、その後のキャリアでかかる費用を工面してくれるドライビングアカデミーへ所属できたりすることもあります。

2024年現日本人F1ドライバーである、角田裕毅はホンダとRedBullの育成ドライバーとして選定され、実力を証明しF1ドライバーとなっております。

複数のドライバーへのインタビュー内容や、他記事の内容などを参照し、各Formulaシリーズ参加するにあたっての年額の運営費用を計算してみたので記載をいたします。
チームにより運営費用は異なるため、おおよその金額範囲となります。

Formula 4にかかる費用、1チーム 約8,000万円/年1億1,912万円/年
※1ユーロ=158.76円で換算 2024年9月29日時点

F3 (Formula 3)

Formula 3は、FIAが主催する中級カテゴリーで、F4を卒業したドライバーが次のステップとして競います。グローバルな舞台で、ドライバーたちはF1チームの注目を集めるために腕を磨くカテゴリーとなります。

Formula 3にかかる費用、1チーム 約1億2,700万円/年2億3,813万円/年
※1ユーロ=158.76円で換算 2024年9月29日時点

F2 (Formula 2)

Formula 2はF1の直下に位置するトップレベルのカテゴリーで、F1への最後のステップとされています。全てのドライバーが同一のシャシーやエンジンを使用し、純粋な技術とレーススキルが試されます。

Formula 2にかかる費用、1チーム 3億9,688万円/年〜4億7,626万円/年
※1ユーロ=158.76円で換算 2024年9月29日時点

トータル予算

親戚A
親戚A

各カテゴリーへの参加と運営費用はかなり高いんだね。。
各カテゴリーごとの費用はイメージできたけど、トータル費用はどれくらいかかるのかな?

Yodi
Yodi

そうだね。やっぱりF1参戦までにはすごいお金がかかるんだ。
続いては、トータル費用感を2つのシナリオで作成してみたよ!

シナリオ1

シナリオ1については、最短でF2までステップアップできた場合を想定しております。


実力があり評価も高いため、あるタイミングでアカデミー参加や企業スポンサーからの支援で費用は工面してもらえる可能性が高いです。

カート
8~12歳
カート
13歳
Formula 4
14-15歳
Formula 3
16歳
Formula 2
17歳
シナリオ1
超実力者
3億1,751万円1億1,906万円約1億5,875万円2億3,813万円4億7,626万円約13億
971万円

シナリオ2

シナリオ2では、F3とF2をそれぞれ2年間参加した場合を想定しております。


やはり、シナリオ1に比べトータル費用は高くなっております。
タイミングや運が良ければ、アカデミーへの参加や企業スポンサーからの支援が受けられる可能性があります。

カート
8~12歳
カート
13歳
Formula 4
14-15歳
Formula 3
16-17歳
Formula 2
18-19歳
シナリオ2
実力者
3億1,751万円1億1,906万円約1億5,875万円約4億7,626万円9億5,252万円約20億
2,410万円

これまでご紹介してきた金額は、F1ドライバーになるための準備資金となります。
いざ、F1チーム(チーム問わず)と契約を行う際には、チームへ「持参金」としてスポンサー企業からのスポンサー費も必要となる場合もあります。

実際に、2020年 William Racingに参戦したNicholas Latifiは、約50億円もの資金をチームへ持参したとの情報もある。
情報引用元:GrandPrix247

しかし、2024年現在のF1では、「持参金」という考え方は薄れてきており、スポンサー費用や持参金などではなく、メーカーへ認めてもらえるかが非常に重要となっている。

【最後に】まとめ

Yodi
Yodi

本記事では、カートからF1ドライバーになるまでの、方法と費用についてお話をしてきたよ!

当然ですが、今回ご紹介してきた金額等はおおよその金額となります。
ドライバーによっては、より長い年月とより高い費用が掛かる可能性もあります。

そこで、F1ドライバーになるためには、下記ポイントが非常に重要となります。

F1の世界においては「どれだけお金を払ったか」よりも、「どれだけ実力を証明することができるか」が大切。

そのためには、常にアンテナを張り、常にチャンスを掴む姿勢こそが大事となります。
同時に、いつでも参戦できるよう、フィジカル面/メンタル面/スキルもトップクラスに準備しておく必要があります。

F1ドライバーになれるチャンスが「0%」ということはありません。
本投稿を読んでくださっている読者の中に、F1ドライバーを目指している方やF1に興味がある方がいましたらぜひご参考にしていただけたら非常に幸いです。

これからも、日本のスポーツ市場において、モータースポーツ産業がより人気が出るよう、私なりに微力ですが今後もF1に関する情報や気になるテーマ・話題について発信をしていきたいと思いますので引き続きよろしくお願いします。

以上、Yodiでした!

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